東美の技術
東京美術紙工は書籍全般の印刷・製本を行っています。1967年に東京で創業しました。
出版はその国のバロメーターとも言われております。
私たちはその出版文化の一端を担う製造技術者の集まりとして、昨日より今日、
今日より明日へと進化を目指し、常に休むことなく製本・印刷一筋に捧げる集合体です。
東京美術紙工協業組合ではオーソドックスな上製本、並製本の技術において日夜技術改善を図っていますが、そんなメインストリーム以外の製本においても、これまでの製本方法の課題解決につながるような特殊な製本方法の開発研究に意欲的に取り組んでいます。
東美で独自開発し、広く多方面に採用頂くようになっている技術を中心に御紹介致します。
独自開発の製本技術
かくれん本
取り出しやすい!保管も安心!
「かくれん本」は、表紙一体ブック型CD・DVDパッケ-ジ。外からは通常の書籍にしか見えないのに、CD・DVDが表紙の中に密封され「かくれて」収納されている、ユーザーの立場からも、メーカーの立場からも有効な特許技術(日本および欧米各国)です。詳しくはこちら>>
ブック・イン・ブック
別冊装着の限界排除&機械化を実現!
次第に別冊の解説ページが増加する傾向となり、針金で中綴じするにはページが多過ぎて製本困難になるものも出てきました。そこで問題や解答その他の別冊が厚さに関係なく製本することができないものか?と開発したのが「2穴止め製本」「4穴止め製本」です。詳しくはこちら>>
フラットブック(2017年特許取得)
水平に開いたまま手を離しても閉じない本
写真集でもぬりえでも、ノドの部分は開きが悪いので、見開きで図版をレイアウトするのは憚られるものがありました。そんな並製本が誕生してからの悩みと諦めを一蹴する技術です。これまでには味わう事が出来なかったストレスフリーな造本をぜひ体験して下さい。詳しくはこちら>>
「壊せる本」〜接着の匠
2ページごとや4ページごとに自由に剥がせます
上質紙やコート紙など様々な紙の組み合わせでも製本可能な接着技術です。また、従来のメモ帳方式は主に1枚(表裏2ページ)ずつ剥がすことが基本だったのに対して、二つ折りにされた表裏4ページ分ごとでも綺麗に剥がすことが可能です。今晩行きたい観光スポットの見開きのグルメや地図だけを剥がして使う事が出来ます。詳しくはこちら>>
コデックス装
180°難なく開いておける気持ちよさ
糸でかがって表紙は装着せず、糸が露出した背をそのままの状態で見せる仮(並)製本です。すべての本に適しますが、のど元まで180°きれいに開くので、見開き図の多い画集や写真集、開いたまま置いて両手を使いたい各種テキストやレシピ本には堪らない製本方式です。詳しくはこちら>>
背丸フランス装
角背でなく見せたい
瀟洒なイメージの本が出来上がる根強い人気の(仮)フランス装といえばもとは角背仕様のみでしたが、丸背でもご提供できるようになりました。肩肘張らないセンスを感じて欲しい時は丸背も御検討下さい。