独自開発の製本技術

かくれん本

かくん本技術を使った書籍、ディスク収納ケースかくん本
かくん本技術を使ったスケッチブックかくん本

取り出しやすい!保管も安心!

「かくん本」は、表紙一体ブック型CD・DVDパッケ-ジ。外からは通常の書籍にしか見えないのに、CD・DVDが表紙の中に密封され「かくれて」収納されている、ユーザーの立場からも、メーカーの立場からも有効な特許技術(日本および欧米各国)です。安心かつ効果的なディスク収納技術として、開発以来これまで多数の商品にご採用頂いています。

購入前にCD・DVDの説明や本の中身が読める

従来の一般流通CD・DVD・BD等は、プラケースに入れられ全体がシュリンクパックされることが大半で、購入前の顧客に封入小冊子の内容を見ていただくことはできませんでした。かくれん本は一般書籍同様、店頭での販売時に本の中身を見せることができます。購入前に読者にディスク内容の説明が出来るので、納得して購入いただくことが出来るのです。

お届けするかくれん本またはかくえん本にはCD・DVDなどは含まれておりません

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ブック・イン・ブック

別冊を好きなだけ綴じ込む/接着力の調節自由自在

それまで別冊作業は手仕事だった

従来より参考書や問題集で解答の部分だけ中綴じして別冊として本冊に挟んで流通させるものはよくありました。

その後、本の最終ページに少量の糊を付けて本冊から外れにくくして書店店頭で解答のみ散逸してしまうことの防止に役立つ技術が登場しました。その当時の製法は一冊一冊刷毛で糊を付けるものでした。

別冊装着の限界排除&機械化を実現!

次第に別冊の解説ページが増加する傾向となり、針金で中綴じするにはページが多過ぎて製本困難になるものも出てきました。そこで問題や解答その他の別冊が厚さに関係なく製本することができないものか?と開発したのが「2穴止め製本」「4穴止め製本」(この呼び名はあくまでも社内での呼称)です。

別冊の接着力の調整を手作業の糊の量や面積ではなく、穴の部分だけで接着させる方式に発想を転換し、接着力の調整を穴の数、位置、大きさ等で行う機械化ライン化を実現しました。

それによって別冊の厚みの制限が無くなっただけでなく数量も遠慮なく必要なだけ挿入できるようになりました。表紙を残して本文・別冊すべてを取り外して独立させる仕様も可能です。

書籍流通中や店頭で意図せず別冊が外れてしまうことはありませんので、流通上はあくまで1冊の本として扱っていただく事が可能です。

年度別の問題集と解答用紙、解答解説、日本語版と英語版の製本を独立させる、絵本から楽譜部分だけ独立させる、専門書の注の部分や画集の解説部分を独立させる、もしくは全く同じ内容の本を2冊綴じ込んで二人でシェアしたり、書き込み用と保管用にする… 実用書の枠を離れてもアイデアは拡がりますね。

先日書店店頭で同じつくりの本を見つけました。今まで目標としてきた某大手さんの仕事でしたので、同じように真似ていただいたことがかえってうれしかったものです。

2穴・4穴と数字を並べましたが、お客様の用途に応じて最大8穴まで実績があります。穴の数の差はその商品で得たい接着力の違いです。簡単に言うなら、別冊がすぐ取れるのが2穴、倉庫で改装したり多少乱暴に扱っても取れないのが4穴、ほとんど取れるとは思えないくらいがっちり付いているのが8穴、ということになります。決して中に入れる本の厚さで穴を増やしている訳ではありません。過去のデータから穴を開ける位置も工夫して変えています。

フラットブック(2017年特許取得)

並製本なのに水平に近く開いたまま、手を離しても閉じない製本が出来ました。

綴じの堅固さと引き換えに犠牲になってきた無線綴じの柔らかな開き。写真集でもぬりえでも、ノドの部分は開きが悪いので、見開きで図版をレイアウトするのは憚られるものがありました。そんな並製本が誕生してからの悩みと諦めを一蹴する技術です。これまでの単にPURを使用するだけでは味わう事が出来なかったストレスフリーな造本をぜひ体験して下さい。

コデックス装

180°難なく開いておける気持ちよさ

ストレスのない見開きを得る為の、フラットブックとは別のアプローチです。

糸でかがって表紙は装着せず、糸が露出した背をそのままの状態で見せる仮(並)製本です。すべての本に適しますが、のど元まで180°きれいに開くので、見開き図の多い画集や写真集、開いたまま置いて両手を使いたい各種テキストやレシピ本には堪らない製本方式です。かつて国内では一般流通書籍としてはほとんど実例無かったのが、ここのところ、実用面やデザイン面で採用実績が増えてきています。当社独自技術というわけではないものの、最新鋭糸かがり機の信頼性高い綴じの品質が最大限に発揮できる方式です。

背を固めていないことで獲得しているあまりの開きの良さと引き換えに、もしや壊れやすいのでは、と心配される編集ご担当もなかにはいらっしゃいましたが、それは逆です。糸で綴じ合わせる成熟した伝統的製本技術によって、接着剤だけで組み立てる製本と比較して安定した最高の製本強度となっています。強度を追求して糸も特殊組成のものを使用しています。

洋書で時折見られるようなデザイン重視の色糸使いも対応可能です。表紙的なものがないと不安な場合は、一般的な並製表紙のような板紙を前後に貼り込むケースも少なくありませんし、背は本文紙が露出したまま、上製本のようなボール使用の硬く厚い表紙を前後に貼りつける仕様(所謂ドイツ装)も可能です。ご相談下さい。

「壊せる本」〜接着の匠

2ページごとや4ページごとに自由に剥がせます

当社では以前から、人類文明史の中で成熟してきた「本」という機能に、これまでにない新発想の使い方を提案出来ないものだろうか、と常々考えてきました。

これまで製本はずっと変わりなく美しく頑丈にありつづけるように紙を綴じることを目指してきました。その原点に対して発想を転換し、取り外して使いたいページは、その部分を自由に剥がして取り外して使えるような、いわば「壊せる本」というのにも本のもうひとつの在り方として意味があるのではないか、と考えて試行錯誤してきました。それがやっと可能となりました。

これまでもドリル等、1枚1枚剥がせる、いわゆる従来のメモ帳タイプの商品は存在しました。ただそれだと水溶性の接着剤を使用するため紙質が限定され、デザイン面でもある程度の制約が免れませんでした。

弊社で実現した「壊せる本」は、上質紙やコート紙など様々な紙の組み合わせでも製本可能な接着技術です。また、従来のメモ帳方式は主に1枚(表裏2ページ)ずつ剥がすことが基本だったのに対して、二つ折りにされた表裏4ページ分ごとでも綺麗に剥がすことが可能です。上の写真のように、今晩行きたい観光スポットの見開きのグルメ地図だけを剥がして「テイクアウトして」使う事が出来ます。

また、塗り絵も見開き2pで剥がして使う絵としてレイアウトすれば、より図柄の可能性と迫力が拡がり、塗り応え見応えのある作品に仕上がるはずです。ポスターブック模擬試験問題集でも、より大判に作り込んで臨場感を高めることにもつながることでしょう。

カタログ類や高級パンフレット等の商業印刷にもお使いいただきたい技術です。

壊せる本」の可能性を拡げる発想の御用命をお待ちしております。

丸背フランス装

角背でなく見せたい

瀟洒なイメージの本が出来上がる根強い人気の(仮)フランス装といえばもとは角背仕様のみでしたが、丸背でもご提供できるようになりました。肩肘張らないセンスを感じて欲しい時は丸背も御検討下さい。

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